EU4(Europa Universalis 4)とは
プレイ国家について
※このAARには23/4に発売されたDLC「Domination」が未導入です。「Domination」の導入でロシアプレイは大きく変わったので導入済みの場合は仕様が変わることをご承知おきください。
今度はゲームの話題でも。ということで今回は中世を舞台にしたゲームEuropa Universalis 4(以下EU4)をプレイしたい。EU4はスウェーデンのゲーム会社、Paradox Interactive(同社のゲームとしてはHerts of Iron4が有名)が開発したゲームで、1444年~1821の全世界の国家で遊べるシミュレーションゲームだ。プレイヤーは一つの国家を操作し、史実の領域の獲得を目指すもよし、世界統一に挑むもよし、内政に励むもよしと自由度の高いゲーム性となっている。

今回は今のロシアの基となったモスクワ大公国でプレイしたい。
モスクワ大公国は序盤は周辺の弱小国を併呑すれば良く、中盤以降はオスマン、ポーランド・リトアニア共和国といった史実の強国を相手にする必要があって終盤までやりごたえのある国家として初心者にも廃人にもおすすめの国家だ。
特に、初心者の方には幕府やHRE(神聖ローマ帝国)の複雑なシステムとは無縁で、序盤に攻められることが少なくロシアに国家変態するという明確な目標があるモスクワは非常に向いている国家だと思っているので、これからこのゲームを始める人は是非参考にしてほしい。
ただし、今回はEU4を少し触ったことがある人向けのAARを目指しているのでゲームシステムを全て解説することはない。もし買ったばかりで右も左もわからない~という人は、EU4の日本語Wikiが充実しているのでそちらを見てほしい。
プレイ環境
- 開始年:1444年
- バージョン:1.33
- 目標:実績Redecorating(正教国でローマに府主教を任命する)およびRelentless Push East(ロシア文化の国家で始め、1600年までに東シベリアの海岸沿いの州を所有する) の獲得
- DLC:2022/6までの全DLC
- モード:鉄人モード
- 導入MOD:日本語化MODのみ
DLCについて
DLCはなくても遊べないわけではないが、プレイする上での快適度や奥深さが出るので余裕のある方は導入した方が面白味が増すだろう。特に、どの国家でも導入を推奨される「Art of War」や「Common Sense」に加え、ロシアと正教システムに大きな変更を加える「Third Rome」はあった方が良い。
モスクワ大公国プレイ 1444年~1494年
1444年~ ロシアの統一
さて、開始直後のモスクワだが、属国が5つあって外交枠を圧迫しているので積極的に同盟を結ぶことはしない。しかし、モスクワはリトアニア(ポーランドの同君下位に落ちた後はポーランドからも)、デンマーク、ノヴゴロドからほぼ確実にライバル視されるため将来のポーランドやとライバルになりやすいボヘミアと同盟を結ぶために関係改善を行う。次に軍事面だが扶養限界まで徴兵することでミッションからノヴゴロドの全領地に請求権を獲得できる。ここは、傭兵9kと新規徴兵1kを雇うことで満たし、開始早々にノヴゴロドに攻め込む。傭兵を雇う金は市民への借款の特権で賄おう。

ノヴゴロドは領土は広いが、この時点では同盟国を持つことは少なく戦力差が大きいためどんどん占領していけば勝てる。ただし消耗が厳しいため、1プロビにまとめて兵力を置くと物凄い勢いで人的が溶けていくので気を付けよう

戦勝点が99になったら和平するが、この時ノヴゴロドがほかの国と接することがないように東側の領土を切り取ろう。後続のミッションはノヴゴロドの全領土をとることが前提となっており、横やりが入ると面倒なことになる。
その後はトヴェリ・リャザン・オドーエフといった周囲の弱小正教国を征服していく。リャザンは大オルダの朝貢国になることが多いが、高い確率で同盟を組むトヴェリが孤立しているため釣り出して同時に併合することで大オルダの介入を受けることなく征服できる。

さて、周辺国の正教国家の併合が済んだ後は南方の遊牧民と国境を接することになるが、そちらしばらく征服は控える。というのも、モスクワは領地は領土が広い割に政府ランクが最低の公国レベルでありこれ以上拡張すると領土管理限界の上限に達してしまうのだ。中盤以降、世界征服に向けてラッシュをかけるならともかく序盤に無理をする必要はないため、この後は内政に従事して教会や工房といった収入を改善する施設を建設して機会を待つ。

今回のルネサンスは1454年発祥。ノヴゴロドの本拠地だったノヴゴロドのプロビのdevが高くモスクワのdevポチだけでは受容できない。正教のイコンには制度受容コスト-20%、制度の伝播+25%の効果を持つものがあるのでセットして時期を待とう。1460年、停戦の開けたノヴゴロドに再侵攻を行う。主要都市を奪い大した同盟国も形成出来ないノヴゴロドに負けることはない。(たまにスコットランドと同盟を組んで面倒なことになることがある…らしい)この間、属国を併合も並行して行う。注意点として、プスコフのみ共和制で婚姻による関係性の改善ができないので一番最初に併合する。最後に残すと属国4カ国併合で積み重なった関係性-120のせいでしばらく併合できなくなってしまう。

1469年、GC時の君主であるヴァシーリー2世が逝去し、イヴァン3世が即位する。イヴァン3世は能力値が3/4/5の名君で年も29歳と若いので君主点には比較的余裕が生まれる。イヴァン3世は史実の君主なので、確定で次代が有能なのもモスクワが初心者向きの理由の一つだ。

1478年にノヴゴロドを滅ぼし、1480年にはカザンに同盟国であるチャガタイとクリミアが来れないタイミングで宣戦。戦争自体は兵力差で押し切ったが、ハイエナに来た大オルダに占領権を取られ、歪な領土の取り方になってしまう。このような取り方をしたのは、バーシュギルドに金山があり、収入改善の為になんとしても獲得したかったからだ。バーシュギルドの金山の出力は高く、これがあるとないとでは財政の余裕が全然異なる為、モスクワに限らず周辺の遊牧民国家で始める際は常に獲得を狙っておこう。


1484年~ 北欧への進出
さて、ここまでの間にデンマークの同君下位のスウェーデンから独立支援の要請が来ることが多いが受諾しない方が良い。溜まった時代ボーナスから従属国の委譲を取得することで、スウェーデンやノルウェーをモスクワに委譲させることが可能になるのだ。海軍劣勢からデンマーク首都のシェラン島を占領することはできないが、軍事技術7で開放される砲兵を雇い占領合戦に持ち込むことでデンマークを疲弊させ、委譲させることができる。

足掛け8年に及んだデンマーク戦に勝利後の1494年イヴァン3世が逝去し、ヴァーシリー3世が後継いだ。彼の代から本格的に遊牧民国家に対して拡大し、タタールの軛から脱することを目指すことになる。

アイデアについて
最後にアイデアについて紹介して区切りとしたい。モスクワのアイデアだが、宗教→軍質の順番で取得している。宗教を1番にする理由は、ミッションでノガイや大オルダ・カザンに対する広大な請求権を得られるが、取得条件に彼らの領土の一部の改宗があるからだ。初戦は普通に請求権の捏造から侵攻後、改宗を行う必要があるため、布教強度が3.0%上がる宗教アイデアは魅力的だ。また、正教国家は世界的にみてもすくなく、宗教アイデアの最後に取得できる「神はそれを望まれる」の効果(異教徒・異端に対して自動的に宣戦自由を得る)は拡張に非常に便利で、プレイヤーの厭戦気分を薄める意味でも役に立つ。また、ロシアは軍量はNIから得られ不足することはないが、その代わり軍質に関する補正が殆どなく、他国に比べ劣りやすい。その為、それを補う為の軍質アイデアというわけだ。ここは好みで攻勢アイデア等と別れるが、宗教とのポリシーを考え軍質にした。経済+軍質のポリシー(規律+5%)の強さが良く言われるが、宗教+軍質のポリシーも十分強いだろう(攻囲+10%と陸軍士気+5%)
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