ゲーミングヘッドセットに開放型は合わないという話

開放型と密閉型の違いとは?

ヘッドホンには開放型と密閉型の2つがあることをご存知だろうか。密閉型はハウジング部という耳に当てる部分の外側が覆われている。そのため、遮音性が高い一方、音が篭りやすい特徴がある。開放型はハウジング部が覆われていないため、音が広がりやすく自然な音を体感できる。しかし、遮音性がないので外の音も聞こえるし、音漏れを防ぐ構造がないので間違っても電車の中や屋外での使用には適さない。

左側のヘッドホンが開放側。イヤーカップがおおわれていないことがわかる

先月僕はゲーミングヘッドセットを購入するにあたって室内でのプレイなら開放型の利点が勝ると考えて開放型のヘッドセットを買ったわけだが、早々に問題点にぶち当たり後悔することになった。そのわけをこれから紹介していきたい。

開放型のどこがダメ?

さて、僕は去年の8月ごろにApexにハマり、今では毎日3時間以上はプレイしている。(最も、シーズン13のゴールド帯で沼ってる程度の実力だが…)しかし、これまでFPSをやったことがなかったこともあってヘッドセットを持っておらず普通の音楽用のヘッドホンを使ってプレイしていた。そこで、ゲーミング用と普通のヘッドホンで音の聞こえ方が違うか気になっていたこともあって色々探していたところ、僕が愛用しているイヤホンと同じメーカであるaudio-technicaがゲーミング用のヘッドセットを出していることを知り、その中から「ATH-GDL3」という開放型のヘッドセットを購入した。実際に店舗に行ってその音質に満足したからだが、logicoolの人気ヘッドセットである「G PRO X」等と聞き比べても開放型である分音の広がりが心地よく、値段も約1万円とゲーミングヘッドセットとしてはお手頃な価格だったのも購入を決意した理由の一つだ。

スタイリッシュで格好良く、重さも非常に軽くて快適だった。良い買い物だと思ったのだが…

ところが、実際に購入して使ってみたところ思わぬ問題が浮上してきた。前より敵の音が聞こえなくなってしまったのだ。FPS(特にApex)では音が重要で、敵がどこから接近してきているのかの判断に足音や銃声の方向で判断するのでこれは致命的だ。ではなぜきこえなくなってしまったのかだが、これは開放型のヘッドホンの特徴である遮音性の無さが関係している。

PCゲームをしている部屋はゲーム以外の音もしている。例えば、PCの排気音はするし、冷房の音もそれなりに大きい。実家住みだからリビングから家族が話してる音もする。そうった音が遮音性0の開放型のヘッドホンと混ざってしまい肝心のゲームの音が聞こえなくなってしまうのだ。これでは折角定位感がとらえやすいヘッドホンでも意味がない。こういった音は普段密閉型のヘッドホンをしてプレイしていると気にならないが、いざ開放型のヘッドホンを使うと想像以上にうるさい。開放型のヘッドホンにノイズキャンセリングなんて便利なものもない。

遮音性がないことなんて普段から開放型使ってればわかるでしょ…という意見はごもっともなのだが、僕が開放型のヘッドホンを使うときは曲の音を楽しみたいときだから他の音を全部消して、部屋の電気も消して環境を整えた時だけ使っていたので普段使いするとここまで雑音が混ざることを意識できていなかったのだ。

ゲーミングヘッドセットの開放型は少なく、新たな挑戦だと思う。しかし、よっぽど自室の防音環境が整っている(冷房やPCの音が聞こえない配置になっている)限り、辞めた方が良いというのが使ってみた僕の感想である。

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